東建コーポレーション 大和支店

東建コーポレーション大和支店の現場監督ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
現場監督ブログでは、地域で働く現場監督スタッフが、実際に賃貸物件が建築されていく様子をリアルタイムで発信しています。アパート経営や賃貸マンション経営を始めとする土地活用にご興味をお持ちの方にとって、必見のブログです。

祝・完工!M様アパート! 初めてのフローリング工事と見えない工夫 東建(ホームメイト)大和支店 現場監督ブログ

皆様、こんにちは!大和支店のYです。

先日、私が担当しておりましたM様アパートが、ついに無事に完工し、お施主様へのお引き渡しを終えましたので、ご報告させていただきます!

 

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今回の現場は、私にとって初めてフローリング仕上げの床に挑戦する物件でした。これまではクッションフロアの施工が主でしたので、新しい挑戦に身が引き締まる思いでした。

特に今回は、工期を短縮するための新たな試みとして、各お部屋で「フローリングを貼る部屋」と「壁紙(クロス)を貼る部屋」を分け、二つの内装工事を同時進行させる計画を立てました。 これを実現するためには、「どの日に、どの職人さんが、何人で、どの部屋に入るか」という、まるでパズルのような細かいスケジュール管理が不可欠です。協力業者の方々と密に連携を取り、何度も打ち合わせを重ねた結果、職人さんたちは計画通りにスムーズに作業を進めてくださり、見事、目標であった工期の短縮を達成することができました。

 

 

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ただし、この方法には絶対に失敗が許されない、緊張感のある工程が伴います。それは、先行してフローリングを貼り終えた部屋の「養生(ようじょう)」です。 後からクロス職人さんが脚立などの道具を使って作業をする際、万が一にも完成したばかりの美しいフローリングを傷つけるわけにはいきません。そこで、床全体をプラスチック段ボールのような衝撃に強い養生材で隙間なく覆い、まるで鎧のように徹底的に保護しました。

 

 

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そして、全ての工事が完了し、最終確認をしていた際に、新たな発見がありました。 1階と2階の部屋で、フローリングの上を歩いた時の感触、硬さが明らかに違うのです。不思議に思い調べてみると、2階のフローリング材の裏側には、下の階へ足音などの生活音が響くのを防ぐためのクッション材が付けられていたのです。入居者様の快適な暮らしのための、見えない部分での大切な工夫でした。

 

 

緻密な計画と、見えない部分での丁寧な作業、そして目的に合わせた材料の工夫。これらが一つ一つ組み合わさって、一つの建物が完成するのだと改めて実感しました。今回の工事に携わってくださった、協力業者の皆様のプロフェッショナルな仕事に、心から感謝いたします。

これからこのアパートで新生活を始められる入居者の皆様にとって、この場所が安心で快適な、笑顔あふれる住まいとなることを心から願っております。

 

 

次回のブログでも、建築現場の様々な工程をご紹介していきますので、お楽しみに!

 

 

M様アパート

商品名: スターテラスUL

工法: 2×4工法(木造)

規模: 2階建て10所帯

店舗情報

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所在地
〒242-0028 神奈川県大和市桜森2-13-1ティアラ 1F FAX:046-200-1606
定休日
日・月曜日・祝祭日
営業時間
AM10:00〜PM5:00

ご来店、電話・メールでのお問合せを
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木造2×4の界壁工事!安全を支える壁の秘密 東建 (ホームメイト) 大和支店 現場監督ブログ

皆様、こんにちは!大和支店のYです。

今回は現在建築中のM様アパートから、木造2×4工法の「造作工事」の様子をお届けいたします。

 

 

造作工事とは、建物の骨組みが完成した後、壁や天井、床など、内装の仕上げに向けた下地を作っていく大工さんの重要な仕事です。今回はその中でも、アパートの住戸と住戸を隔てる「界壁(かいへき)」の施工に焦点を当ててご紹介します。

 

 

界壁は、以前ご紹介したお隣さんとのプライバシーを守る遮音性能はもちろんのこと、万が一の火災の際に炎が燃え移るのを防ぐ「耐火性能」が非常に重要となります。住む人の安全を守る、まさに生命線ともいえる壁です。

この重要な耐火性能を確保するため、木造2×4工法の界壁では、「プラスターボード(石膏ボード)」という燃えにくい性質を持つボードを、なんと2枚重ねて貼っていきます。

しかし、ただ2枚重ねて貼るだけではありません。ここに、安全性を高めるための重要な工夫が隠されています。

 

下の写真をご覧ください。これは1枚目のボードの上に2枚目のボードを重ねて貼っている途中の写真です。

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何かお気づきでしょうか?

 

 

実は、1枚目のボードと2枚目のボードでは、ボードの継ぎ目の位置を意図的にずらして施工しています。もし継ぎ目が同じ位置にあると、そこが耐火上の弱点となり、万が一の際に炎が貫通しやすくなってしまいます。

そこで、写真のように1枚目の継ぎ目の上に2枚目のボードが重なるように、互い違いに貼っていくのです。

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この一手間を加えることで、壁全体の気密性と耐火性能を格段に向上させ、隣の住戸への延焼を食い止めることができるのです。

 

 

普段、完成したお部屋からは決して見ることのできない壁の中。そこには、このように住まう人の安全な毎日を支えるための、緻密な計画と職人さんの丁寧な手仕事が隠されています。

 

 

次回のブログでも、建築現場の様々な工程をご紹介していきますので、お楽しみに!

 

 

M様アパート

商品名: スターテラスU

工法: 2×4工法(木造)

規模: 2階建て10所帯

店舗情報

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〒242-0028 神奈川県大和市桜森2-13-1ティアラ 1F FAX:046-200-1606
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木造アパートの壁の秘密:スリーブ用開口部の補強について! 東建(ホームメイト)大和支店 現場監督ブログ

皆様、こんにちは!大和支店のYです。

 

 

今回も、アパート建築の現場から、普段あまり目にすることのない、しかし非常に重要な工程についてご紹介いたします。テーマは「木パネルのスリーブ等の開口補強」です。

 

 

アパートのキッチン、お風呂、トイレといった水回り設備や、換気扇、エアコンなどを設置するためには、壁や床の木パネルに配管や配線、ダクトを通すための「スリーブ」と呼ばれる貫通孔を設ける必要があります。

 

 

しかし、特に木造2×4工法などで使用される木パネルは、それ自体が建物を支える構造体の一部(耐力壁)となっていることが多く、むやみに穴を開けてしまうと、建物の強度が低下してしまう恐れがあります。そこで重要になるのが、この「開口補強」です。

 

 

私たちの現場で採用している2×4工法では、壁となる木パネルの多くを、あらかじめ工場で製作します。その際、設計図書に基づいてスリーブ等の開口が必要な箇所には、穴をあける前のパネル製作段階で、すでに補強材を組み込んでおきます。

 

 

そして、建築現場でパネルを組み立てる「建て方」の段階では、写真のように補強が完了した状態のパネルがクレーンで吊り上げられ、設置されていくのです。

 

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例えば換気扇のダクトを通すスリーブなど、直径が150mmを超えるような大きな開口部には、その上下に「補強材」と呼ばれる木材が追加で取り付けられています。この補強材は、釘の種類や打つ間隔(ピッチ)も工場で図面通りに正確に施工されています。

 

 

私たちの現場では、特に耐力壁に設ける開口部の場合、「開口部の寸法は原則として470mm×470mm以下とし、必ず補強を行う」というルールがあります。これは、建物の構造安全性を確保するための非常に大切な基準です。もちろん、もっと小さな開口部、例えば直径150mm以下のスリーブであれば補強が不要な場合もありますが、そのような小さな開口でも3箇所以上連続して設ける場合には、やはり補強が必要となるなど、細かな規定があります。

 

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この補強作業も、壁紙やボードで隠れてしまう部分ではありますが、住まいの安全と安心、そして耐久性を陰で支える非常に重要な工程です。

普段何気なく使っている換気扇や給排水設備の裏側には、このように建物の構造強度を維持するための緻密な計算と、工場での正確な作業が隠されているのです。

 

 

次回のブログでも、建築現場の様々な工程をご紹介していきますので、お楽しみに!

 

 M様アパート

 

商品名:スターテラスUL

 

工法:2×4工法(木造)

 

規模:2階建て10所帯

店舗情報

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〒242-0028 神奈川県大和市桜森2-13-1ティアラ 1F FAX:046-200-1606
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