東建コーポレーション 大和支店

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木造アパートの壁の秘密:スリーブ用開口部の補強について! 東建(ホームメイト)大和支店 現場監督ブログ

皆様、こんにちは!大和支店のYです。

 

 

今回も、アパート建築の現場から、普段あまり目にすることのない、しかし非常に重要な工程についてご紹介いたします。テーマは「木パネルのスリーブ等の開口補強」です。

 

 

アパートのキッチン、お風呂、トイレといった水回り設備や、換気扇、エアコンなどを設置するためには、壁や床の木パネルに配管や配線、ダクトを通すための「スリーブ」と呼ばれる貫通孔を設ける必要があります。

 

 

しかし、特に木造2×4工法などで使用される木パネルは、それ自体が建物を支える構造体の一部(耐力壁)となっていることが多く、むやみに穴を開けてしまうと、建物の強度が低下してしまう恐れがあります。そこで重要になるのが、この「開口補強」です。

 

 

私たちの現場で採用している2×4工法では、壁となる木パネルの多くを、あらかじめ工場で製作します。その際、設計図書に基づいてスリーブ等の開口が必要な箇所には、穴をあける前のパネル製作段階で、すでに補強材を組み込んでおきます。

 

 

そして、建築現場でパネルを組み立てる「建て方」の段階では、写真のように補強が完了した状態のパネルがクレーンで吊り上げられ、設置されていくのです。

 

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例えば換気扇のダクトを通すスリーブなど、直径が150mmを超えるような大きな開口部には、その上下に「補強材」と呼ばれる木材が追加で取り付けられています。この補強材は、釘の種類や打つ間隔(ピッチ)も工場で図面通りに正確に施工されています。

 

 

私たちの現場では、特に耐力壁に設ける開口部の場合、「開口部の寸法は原則として470mm×470mm以下とし、必ず補強を行う」というルールがあります。これは、建物の構造安全性を確保するための非常に大切な基準です。もちろん、もっと小さな開口部、例えば直径150mm以下のスリーブであれば補強が不要な場合もありますが、そのような小さな開口でも3箇所以上連続して設ける場合には、やはり補強が必要となるなど、細かな規定があります。

 

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この補強作業も、壁紙やボードで隠れてしまう部分ではありますが、住まいの安全と安心、そして耐久性を陰で支える非常に重要な工程です。

普段何気なく使っている換気扇や給排水設備の裏側には、このように建物の構造強度を維持するための緻密な計算と、工場での正確な作業が隠されているのです。

 

 

次回のブログでも、建築現場の様々な工程をご紹介していきますので、お楽しみに!

 

 M様アパート

 

商品名:スターテラスUL

 

工法:2×4工法(木造)

 

規模:2階建て10所帯

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